タイシャクカラマツ (キンポウゲ科 カラマツソウ属) Thalictrum kubotae Kadota


2008・5・22 広島県庄原市東城町

「カラマツソウ・・・広島・帝釈峡に新種」 2006年2月11日の読売新聞に載った記事は広島の植物ファンには衝撃的だった。発見したのは広島市在住の植物研究家・窪田正彦さん、春に咲くカラマツソウの仲間で、がく片が開花時期になっても落ちることが無いというのが最大の特徴だ。


もともと花弁は無い、アキカラマツ節に分類されるが、
1・がく片が宿存性で 2・全体に腺毛が密に分布 3・小たく葉を持ち 4・花期が5〜6月
ということから新種と見なされるのだそうだ。日本のカラマツソウ属で宿存性のがく片を持つものはシキンカラマツただ一種のみだった。シキンカラマツは普通1m以上に育ち、40cmを超えないタイシャクカラマツとは大きさだけでも区別できる。


これまでは帝釈峡にニオイカラマツやイワカラマツとして存在が認識されていたが、ニオイカラマツ(チャボカラマツの異名)は北海道・岩手県に分布し、小たく葉が無い、イワカラマツは中部・関東地方に分布し、腺毛が粘着し花が直立して咲く。
以上、国立科学博物館植物研究部・門田裕一主任研究官による。

2009.6,21

【*QJYの植物図鑑・草本に戻る*】

QJY植物図鑑 広島県の絶滅の恐れのある野生植物リスト