ハイルリソウ (ムラサキ科 ルリソウ属) 新和名:アキノハイルリソウ(Omphalodes akiensis Kadota)

2002・5・26 広島県芸北町


愛知,長野,広島にしか無いと言われる貴重種。広島では何箇所かの自生地がある。
名前のとおり地面を這う、ヤマルリソウが株状に直立して生えるのに対して、ハイルリソウはランナーを四方八方に花後 陣地を広げる。

国立科学博物館の門田先生の論文(2009.12)ではこの新和名が発表された。これによると長野県のものはヤマルリソウであること、愛知県のものは固有種であるが現在は絶滅した可能性があり、細部で広島県のものと違うことで新和名をつけることとなったそうだ。つまりアキノハイルリソウは「安芸の這瑠璃草」であり広島県と鳥取県に産する。


アキノハイルリソウでは時おりシロバナアキノハイルリソウ(Omphalodes akiensis Kadota f. albiflora Kadota)が見られる。

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QJY植物図鑑 広島県の絶滅の恐れのある野生植物リスト

【付記・以下論文より抜粋】
この植物は従来「広島県産ハイルリソウ」として知られてきた植物であり、花後、花序基部の苞葉の腋に幼苗をつけ、葉は両面共に一種類の長い伏毛で被われる点で、愛知県特産として知られるハイルリソウO.prolifera Ohwiに似ている。しかアキノハイルリソウはハイルリソウと、次のような点で異なっている。
@根生葉はやや質が厚く、しばしば鈍い光沢があり、葉身の基部がやや急に細くなり、明瞭な葉柄を持ち、
A花茎は春先の芽出しの頃から地面を這い、しばしば長さ50cmにも達し、
B花序は二又分岐し、
Cがく筒がより短くかつ浅く分裂し、がく裂片は狭卵状楕円形、鈍頭である