カラマツソウ・・・広島・帝釈峡に新種

 植物研究家が発見


帝釈峡で見つかった新種「タイシャクカマラツ」(窪田正彦さん提供)

 山地にはえる多年草のカラマツソウの新種が、広島県庄原市と神石高原町にまたがる帝釈峡で見つかり、「タイシャクカラマツ」の名前で学術雑誌「植物研究雑誌」で発表された。

 発見したのは広島市安佐北区倉掛の植物研究家窪田正彦さん(62)。昨年5月に帝釈峡で植物観察中、石灰岩の岩場に高さ30〜40センチの40〜50株がはえているのを見つけた。

 1株を研究用に持ち帰って花瓶で生けていたところ、普通は夏に咲く花が、春に長さ1センチほどの薄紫色のがく片を付けたため、「新種では」と、国立科学博物館植物研究部(茨城県つくば市)の門田裕一主任研究官(56)(植物分類学)に調査を依頼、新種とわかった。

 門田研究官によると、この植物が帝釈峡付近に生育していることは知られていたが、関東地方などに分布する同属の「イワカラマツ」だとみられていた。

 窪田さんは「アザミの仲間など、ほかにもまだ名前のついていない広島固有の植物があり、探したい」と意気込んでいる。

(2006年02月11日  読売新聞)